御願解チ(ウガンブトゥチ)※1 旧暦12月24日
ウガミをしてくださる方に教えて頂いた 我が家のやり方を掲載しています。
※1~6は説明があります。
◎ 時間帯は、午後〜夕方にかけて行います。
用意するもの
・ウチャナク ※2
・ウブク ※3
・おまんじゅうや果物など (奇数)
・ヒラウコー(沖縄線香)・15本線香×3組 ・ 3本線香×7組 ※ 4
・ビンシ ※5
ビンシーに入れるお供え物
・お米・・・両サイドに炊いていないそのままのお米「花米」
・洗い米・・中央にお米を七回すすいだ「洗い米」を供えてる。 ※6
・お酒・・・対の徳利(お酒)を中央の盃に継く。
手順
1、 ヒヌカンと周りを綺麗にし、お米、お水、塩、お酒、チャーギのお水をかえる。
※1年間の願解きになりますので、ウコールのお掃除もします。
( あふれた灰を減らし 燃え残りの線香を取り除き ウコールを綺麗にします。)
2、ヒヌカンにウブクをお供えする。
3、ヒヌカンの前に 準備した ウチャヌク・くだもの・ビンシー・お供えします。
4、ウコールに12本線香+3本線香を1組ずつ火をつけて、香炉の奥のほうに3組たてます。
例
「本日旧暦○年(干支)の良き日の御願解チでございます。
住所〇〇・家族の名前〇〇・干支〇〇です。
今年も〇〇家をお守り頂き 無事この日を迎えられましたこと、
ウチャナクとウブク、たくさんの供物をご用意いたしました。
何卒お受け取りいただいて、
これから、7つの橋を架けていきます。
来年お戻りになる日には、来年も家族皆が健やかに穏やかに過ごすことができますようにどうぞ 福徳とともに〇〇家にお戻りください。」
と声をかける。
5、ウコールの左側から 3本線香を一つ立てます。
※ 立てた3本線香が1センチくらい燃えたら 新たに次の3本線香を・・・という感じで時間差で7回繰り返す。
〚七橋を架けて火の神様と海の神様を昇天さ
6、7本目が3分の2以上燃えたら終了です。
◎
気持ちを落ち着けて1つ1つ感謝をして行えば大丈夫です!
※1 御願解き(ウガンブトゥチ)とは、火ヌ神(ヒヌカン)が天に戻り、家庭で起こった出来事やお願いされた事など 一年間の出来事を神様に報告する日です。
「火」によって家庭を温かく見守ってくださっていると考えられており、火の神のことを「ヒヌカン」とよぶ。
全て白色で統一するが、これは神の衣類が白を基調としていることに由来。
そして旧暦1月4日の、火の神迎えの日(ヒヌカンウンケー)に戻ってきます。
※2 ウチャヌクとは 大中小3つの餅を重ねたもの。(3段×3列)でお供えします。大中小の三つの餅は天・地・海を意味してます。また、餅の白さは純白な心を意味しているほか、天を映す鏡の役割もあるとされています。ウチャヌクをタンナファークルーと呼ばれる黒糖、小麦粉、卵で作った伝統菓子で代用する地域もあります。
※3 ウブクとは お供えするご飯。炊きたてのご飯から一番最初にとりわけ小さな碗に盛ったもの。
古くはほとんどの地域で赤ウブクを供えていたが、近年は白ウブクが圧倒的に多くなった。
昔からの言い伝えでは、ご飯をとんがってもりつけると男の子ができる、まるっこくもりつけると女の子ができる、と言われているようです。
※ 4 ヒラウコー(平線香=沖縄線香)15本線香×3組
ヒラウコー(平線香=沖縄線香)3本線香×7組
※5 ビンシーとは、洗った米、そのままのお米、お酒、お水、塩などを入れて拝む際に使います。あの世の「実印」として重要なものとされています。そのため他の家や人から借りることはできません。
ビンシーのない家は「仮ビンシー(お盆)」で御願を行うことができます。
※6 洗い米(アライミハナ)とは 炊く前のお米を七回すすいだもので、お米を洗うことで、心身を清めて祈りを捧げると言われてきました。
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